略歴
資格
2009年 | 第34回(平成21年度)日本骨折治療学会賞(筆者) |
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2010年 | 第83回日本整形外科学会学術総会 優秀演題賞(最優秀)(筆者) |
2011年 | 日本骨・関節感染症学会学会賞 大正富山アワード(筆者) |
2012年 | 東京大学医学部整形外科同窓会 奨励賞(筆者) |
2015年 | 第41回(平成27年度)日本骨折治療学会賞(論文責任者) |
2016年 | 日本骨・関節感染症学会学会賞 大正富山アワード(論文責任者) |
2017年 | 日本脊椎脊髄病学会 優秀論文(筆者) |
2020年 | 第1回 日本脊椎脊髄病学会 優秀論文賞(論文責任者) |
2020年 | 独立行政法人 労働者健康安全機構 優秀論文賞(最優秀)(筆者) |
2021年 | 第43回 日本骨関節感染症学会 最優秀演題賞(論文責任者) |
2021年 | Journal of Orthopaedic Science Best Paper Award(論文責任者) |
2022年 | 第45回 日本骨・関節感染症学会 大正富山アワード(論文責任者) |
2022年 | 第45回 日本骨・関節感染症学会 優秀演題賞 (論文責任者) |
2013年 | International Consensus Meeting on Periprosthetic Joint Infection (MSIS) |
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2015年 | 「骨・関節術後感染予防ガイドライン 改訂版」(日本整形外科学会・日本骨関節感染症学会) |
2016年 | 「術後感染予防抗菌薬適正使用に関するガイドライン」(日本化学療法学会・日本外科感染症学会) |
2017年以降 | 「MRSA感染症の治療ガイドライン改訂版」(日本化学療法学会・日本感染症学会) |
2018年 | “Guidelines on Prevention of Surgical Site Infections” (Asia Pacific Society of Infection Control (APSIC)) |
2018年 | “Second International Consensus on Musculoskeletal infection”(MSIS) |
2019年 | 「JAID/JSC感染症治療ガイド」(日本感染症学会・日本化学療法学会) |
医者をめざしたのは幼稚園の頃からです。もともと体調を崩しやすかったみたいで、その頃に治療していただいていた先生方にあこがれて、“自分も何か人の役にたつ仕事がしたい!“と思ったのがきっかけです。それから、一度もぶれることなく医師を目指し頑張ってきました。
整形外科に進んだのは、運動が大好きだからです。幼少期はサッカーを、大学ではヨットをやっていましたが、その他にもゴルフ、テニス、スキー、スノーボード、ダイビング、トレッキングなどいろいろ楽しんでいます。また、初診から手術まで全部責任をもって診れることも大きな魅力です。皆さんがどうやって少しでも長くスポーツを楽しみ、人生を謳歌しながら健康寿命を延ばしていくか。そのお手伝いができる、最も重要なお仕事の一つだと思っています。
以前、肘の手術後にカムバックして、メジャーリーグで大活躍した投手がいます。将来を担う多くの若者を含め、多くの人に勇気と希望を届けてくれましたが、それをお手伝いしたのは整形外科医です。整形外科医は、患者さん本人を治すだけでなく、その先のたくさんの人々にも影響を与えることのできるとてもすてきな仕事だと思っています。
これまで様々な病院で多くの患者様の手術をさせていただきました。そこで感じたのは、決して患者さん全員が手術を望んでいるわけではないということです。私自身もそうですが、できれば手術はやりたくありません。そう滅多にはありませんが、手術はどうしても一定の確率で合併症が起きます。手術しなくても何とかなるのであれば、絶対にそっちの方が安全だからです。
ですが、強烈な痛みがある場合、その痛みを長い期間耐え抜くことはとても難しいことです。精神的にもまいってしまいます。このような状況を改善する一つの方法にブロック注射があります。ただし、痛みが強い場合は、この注射を何回も繰り返し行わなければなりません。症状が強いときは、1、2週に1度くらいご来院いただかなければならないこともあります。しかしとても混雑している大きい病院では、どうしても次の診察は1~3ヵ月後と間が空いてしまいます。ブロック注射の治療効果も上がりませんし、強い痛みのため精神的にもまいってしまいます。短期的に繰り返し行うことができれば、多くの痛みは著明に改善します。しかし、間が空くことで 痛みを耐え抜くことができず、手術を余儀なくされる。そのような患者様を多く診てきました。
当院では、まず可能な限り手術をしない方向で状況を改善することを優先いたします。そのために、可能な限り効率的に診察を行うよう努力しています。
まず、検査ですが適切なブロック治療を行うためには、適切な診断が必要です。診断が間違っていたら、その後の治療がうまくいくはずがありません。そのため、速やかに様々な画像検査を受けていただきます。当院は、近くにMRIやCT検査をしてくれる専門の検査機関がいくつもあります。そのため、例えば午前中に診察に来ていただければ、その日のうちにMRIやCTが可能です。午後には診断がつき、そのままさっそくブロック治療が開始できます。しかし、大きな病院ではまず検査の予約を取り、ブロックをするためにさらに検査技師さんを集めないといけません。特にMRIは、1~2週間待ちはざらです。その後、診察と説明を受け、ブロック注射はそれから行うことになります。治療を開始するまで、とても長い期間待たされてしまいます…。その間に痛みはさらに強くなり、頑固になるわけです。そうなると、本当は効くはずのブロックもなかなか効かなくなります。痛くてつらくて病院に来た患者さんが、検査までの時間をただお待ちいただくのはとても心苦しく思っていました。
当院では、このような待機期間がほぼありません。“とにかく受診から注射までが早い!” 常にそういう診療を心がけています。また、痛い時にすぐ治療することで、多くの痛みが本当によく改善してくれます。中野島整形外科での4年半、とても多くの患者様を診てきましたが、今まで大きな病院で診てきた“頑固な痛み”はほとんどありませんでした。この膨大で貴重な経験から、疼痛コントロールは、この“スピード感”が何よりも大切だと改めて感じているところです。そして患者さんからいただく「ありがとう」はわれわれにとって最高のご褒美です。おかげさまで、本当に多くの方から「ありがとう」をいただくことができました。そして、このようにブロック療法を適切な診断のもと早期に行うことができれば、多くの場合で手術を回避することも可能です。これは医療経済的にもとても良いことだと思っています。
特に何か特別なことを行っているという意識はありません。最も一般的な王道といわれる治療を、適切に、丁寧に、そしてスピーディー に行うことだけを心がけています。
当院で行っているブロック療法は、主に仙骨硬膜外ブロック、神経根ブロック、仙腸関節ブロック、上殿皮神経ブロック、トリガーブロックです。これらは、脊椎外来を行っているドクターであれば、どなたも簡単にできる一般的な治療です。また、膝や肩関節など様々な関節注射も行っていますが、これらもごく一般的な治療です。他と少し違うのは、どの注射も少しでも痛みが出ないようにと 独自の工夫をいろいろと凝らしているということです。なので「先生の注射は本当に痛くない!」と言われるときはとても嬉しく思います。
当院では、肩関節と股関節の関節内注射も積極的に行っています。実は、皆さんがお困りの肩こりの一部は、肩関節が悪いためのことがあります。そのような場合、肩関節の注射はとても有効です。また、股関節の痛みの一部は腰椎由来です。本当に股関節の痛みかどうか、その判断を行うために一部の方は股関節の関節内注射が必要になります。股関節の注射をして、すぐに良くなれば、それは間違いなく股関節が痛みの原因なのです。しかし、私が勤務してきた施設では、股関節注射はなかなか普通の診療では行われてきませんでした。当院では、これらの鑑別を容易に行うことができます。そして、本当に肩や股関節が痛みの原因のときは、運が良ければその場でそのまま痛みがとれてしまうのです!これまで、長年 肩や股関節の痛みで悩まされてきた多くの患者様にびっくりされてきました。なので、これも当院の特徴の一つと言えるかもしれません。
また、リハビリ(理学療法)にも力を入れています。当院では可能な限り器械を使わず、リハビリの先生の直接の施術や指導でどんどん体の動きを改善していきます。そのため、よくクリニックに置いてある牽引の器械やウォーターベッドはありません。経験豊富で高い技術をもった自慢のリハビリスタッフが、積極的に働きかけどんどん皆様の体の動きをよくしてくれます。また、当院はリハビリ界では大変御高名で、様々な書籍(専門書)をお書きになっている先生方とタイアップしています。皆様もご存知のスポーツ界のスーパースター達を何人も治してきた凄腕の先生方です。この恵まれた環境で、みるみる力をつけた当院自慢のリハビリスタッフが、皆様の体のケアをサポートしてくれます。そんな素敵なリハビリスタッフと連携しながら総合的にアプローチができることも、当院の特徴の一つかもしれません。
ブロック療法を行うにあたっては、診断が本当に重要です。ちゃんと診断がついて、痛いところに適切にお薬が届けば、ほぼ大きな変化を実感いただけます。また、痛みの原因がはっきりすれば、“ここが痛みの原因なんだ!” とそれまでのもやもやが晴れて、とても安心していただけます。しっかりと診断が付くことで、おそらく治療に対してとても前向きになれるのではないかとも思います。
また、ブロック療法を行う際に心がけていることがあります。それは、なるべく痛み少なく注射することです。特に仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロックは、注射をする先生ごとにやり方が大きく異なります。これらのブロックは、これまで勤めていた病院でとても多くの経験を積みました。そのため、注射のスピードと正確性にはとても自信があります。以前勤めていた病院で、レントゲン技師さんに “神” と呼ばれていたことがあります。それくらい、神経根ブロックは素早く行うことができます。開院後も研鑽を積みましたので、いまではさらに痛みを少なく注射することが可能になりました。
(ブロック注射の具体的な流れに関しては、HP内の 『ペインクリニック』のページをご参照ください。)
当院では、より効率的に、最小限の検査と診察で最大限の成果をあげるために、1回1回の診察はポイントを絞って、来院回数を増やしていただくことで治療効果を上げていく方針をとっています。これは、繰り返し治療経過を伺うことから得られる情報の重要性をとても痛感したためです。
今後、ご来院いただく患者様も徐々に増え、一人ひとり時間をかけてゆっくり診させていただくことが難しくなっていくと思います。これはとてももどかしいことではありますが、一度の診察で時間をかけてゆっくり診察するより、少しずつ治療内容を変え、短期的に再診いただき治療経過を判定させていただく方が、より多くの情報を得ることができ、より正確な診断にも至るということが分かりました。これは、次回再診までの期間がとても長い大きな病院に勤務していたときにはなかなか経験することが出来なかったことで、中野島整形外科での4年半で知ることのできた大変貴重な経験だと思っています。繰り返し診させていただくことで、診断精度はどんどん上がります。当院には、これまで大きな病院で務めてきた大変優秀な看護師がいますが、全員「こんなに良くなるものなのですね!」と驚いているくらいです。また、私の方から十分に説明ができない場合は、熟練の看護師が私の代わりに懇切丁寧に説明をさせていただきます。お薬や治療方針の説明は、私だけでなく常勤の優秀なスタッフならほぼ誰でも同様に行えるように、常日頃から十分に時間をかけてみんなで勉強しているからです。
時々、『先生が忙しそうで話したい事が話せない』というお声もときどきいただきます。医師に相談がしづらいと感じている方は、よろしければ、ぜひ看護師に声をお掛けください。私の代わりに、しっかり時間をとってお話を伺い、必要な情報は看護師から医師に情報共有させていただきます。当院では、スタッフ全員の力で患者さんの不安を少しでも解消できたらと思っております。
当院では専門分野ごとにその分野を専門とする医師の診察を受けることもできます。現在は、脊椎・手・骨粗鬆症の専門の先生方が定期的に応援に来てくれています。皆、おおきな病院で専門外来をされている先生方なので、わざわざそのような大病院に行かなくても専門的な治療を受けることができます。さらに当院での治療が難しい方や、早めの手術が望ましい方は、いつでも近隣の素晴らしい先生方にご紹介させていただきます。
私はこれまで様々な臨床研究を行い、多くのガイドライン作成に関わらせていただきました。そして、多くの学会や勉強会で講演をさせていただく機会に恵まれました。そのような活動をする中で、日本を代表する超一流な先生方といっぱいお知り合いになることができました。これがいま本当に私の大きな財産になっています。溝ノ口はとてもアクセスがよく、無理なく通える範囲内に本当に素晴らしい先生がたくさんいます。当院での診療が難しい場合や、早めに手術が必要な場合などは、私が信頼し敬愛する素敵な超一流の先生方に速やかにご紹介させていただきます。このような連携が可能であることも、当院の大きなメリットだと思っています。
当院に来ていただいている先生方は、皆とても経験豊富で素敵な先生方なのでどの先生に当たっても高いレベルの診察を期待いただけます。また、どの先生も一般整形外科を得意としています。ただし、それぞれの診察スタイルは若干異なりますので、ご希望があれば、診療時の雰囲気などで先生を選んでいただいてもかまいません。
先生方のご専門は、トップページの “今月の診療予定はこちら“ をご覧ください。
私たちのクリニックは、「Safety」「Reliability」「Professionality」「Responsibility」「Happiness」「Social contribution」という診療理念を持っています。具体的には常に安心安全な医療を提供し、地域の人たちから信頼される施設、人々であり、プロフェッショナルであるという自覚を大切に、一つ一つの行為に責任を持ち、スタッフ、患者さん、家族の幸せを追求することで、地域社会に根づいていこうということです。
それをかなえるために、クレド(行動指標)もつくっています。それは丁寧な対応、環境の整備、地域貢献、スタッフ間のコミュニケーションを持つこと、そして向上心と柔軟性を持つことです。とても良いスタッフに恵まれて、中野島整形外科ではかなりこの理念が浸透しました。ここ、溝ノ口整形外科でも、引き続きこの理念を大切にしていきたいと思っています。
どのスタッフも「患者さんを治す」ということに関して、プロフェッショナルな自覚を持っていてとても一生懸命です。また、当院では仕事だけでなく、研修旅行やイベントを企画して、みんなで楽しみながらスタッフ間の良好なコミュニケーションを取るように心がけています。患者さんを幸せにするためには、まずはスタッフが幸せでいることが重要だと思うからです。
当院では全員の力で、少しでも多くの患者さんにより満足していただき、より多くの痛みが取れるように、専門性を高め、居心地の良い空間をつくっていきたいと思っています。そのために、新しい治療もどんどん取り入れ、地域医療に貢献し、少しでも良い医療を提供していきたいと思っています。
関東労災病院、帝京大学医学部附属溝口病院、虎ノ門病院分院、川崎市立多摩病院、聖マリアンナ医科大学、参宮橋脊椎外科、東京大学をはじめ、多くの専門施設の方とも横のつながりを構築しています。ご希望があれば、これら専門病院へのご紹介も可能です。いつでもお気軽にご相談ください!
これまで、大学病院や地域の基幹病院にて診療を行って参りました。
今までの診療経験を生かし、独自の治療法とそれらを確実に実現可能な設備によって地域の皆さまの健康をサポートする医療を目指します。
一般的な整形外科疾患のみならず、患者様一人ひとりのご要望に応えられる幅広い医療を提供して参ります。
お身体に関するお悩みがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。