院長ご挨拶
はじめまして。中野島整形外科院長の山田 浩司と申します。
これまで、大学病院や地域の基幹病院にて診療を行って参りました。
今までの診療経験を生かし、独自の治療法とそれらを確実に実現可能な設備によって地域の皆さまの健康をサポートする医療を目指します。
一般的な整形外科疾患のみならず、患者様一人ひとりのご要望に応えられる幅広い医療を提供して参ります。
お身体に関するお悩みがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
院長 山田 浩司
略歴
- 千葉大学医学部卒業
- 武蔵野赤十字病院、東京大学病院整形外科、都立墨東病院整形外科、多摩北部医療センター整形外科、東京都立府中病院整形外科 にて勤務
- 関東労災病院整形外科・脊椎外科にて勤務
- 中野島整形外科 院長(2020年~)
資格
- 日本整形外科学会 専門医
- 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
- 身体障害者福祉法指定医
- 難病指定医
- 東京大学整形外科 医学博士
- インフェクションコントロールドクター
- 日本脊椎脊髄病学会 指導医
- 東京大学整形外科 非常勤講師(2021年4月~)
受賞歴(筆頭著者、あるいは 論文責任者として)
- 2009年
- 第34回(平成21年度)日本骨折治療学会賞(筆者)
- 2010年
- 第83回日本整形外科学会学術総会 優秀演題賞(最優秀)(筆者)
- 2011年
- 日本骨・関節感染症学会学会賞 大正富山アワード(筆者)
- 2012年
- 東京大学医学部整形外科同窓会 奨励賞(筆者)
- 2015年
- 第41回(平成27年度)日本骨折治療学会賞(論文責任者)
- 2016年
- 日本骨・関節感染症学会学会賞 大正富山アワード(論文責任者)
- 2017年
- 日本脊椎脊髄病学会 優秀論文(筆者)
- 2020年
- 第1回 日本脊椎脊髄病学会 優秀論文賞(論文責任者)
- 2020年
- 独立行政法人 労働者健康安全機構 優秀論文賞(最優秀)(筆者)
- 2021年
- 第43回 日本骨関節感染症学会 最優秀演題賞(論文責任者)
- 2021年
- Journal of Orthopaedic Science Best Paper Award(論文責任者)
- 2022年
- 第45回 日本骨・関節感染症学会 大正富山アワード(論文責任者)
- 2022年
- 第45回 日本骨・関節感染症学会 優秀演題賞 (論文責任者)
これまで作成に参加させていただいた国内外ガイドライン
- 2013年
- International Consensus Meeting on Periprosthetic Joint Infection (MSIS)
- 2015年
- 「骨・関節術後感染予防ガイドライン 改訂版」(日本整形外科学会・日本骨関節感染症学会)
- 2016年
- 「術後感染予防抗菌薬適正使用に関するガイドライン」(日本化学療法学会・日本外科感染症学会)
- 2017年以降
- 「MRSA感染症の治療ガイドライン改訂版」(日本化学療法学会・日本感染症学会)
- 2018年
- “Guidelines on Prevention of Surgical Site Infections” (Asia Pacific Society of Infection Control (APSIC))
- 2018年
- “Second International Consensus on Musculoskeletal infection”(MSIS)
- 2019年
- 「JAID/JSC感染症治療ガイド」(日本感染症学会・日本化学療法学会)
医師をめざして
医者をめざしたのは幼稚園の頃からです。もともと体調を崩しやすかったみたいで、その頃に治療していただいていた先生方にあこがれて、“自分も何か人の役にたつ仕事がしたい!“と思ったのがきっかけです。それから、一度もぶれることなく医師を目指し頑張ってきました。
整形外科に進んだのは、運動が大好きだからです。幼少期はサッカーを、大学ではヨットをやっていましたが、その他にもゴルフ、テニス、スキー、スノーボード、ダイビング、トレッキングなどいろいろ楽しんでいます。また、初診から手術まで全部責任をもって診れることも大きな魅力です。皆さんがどうやって少しでも長くスポーツを楽しみ、人生を謳歌しながら健康寿命を延ばしていくか。そのお手伝いができる、最も重要なお仕事の一つだと思っています。
以前、肘の手術後にカムバックして、メジャーリーグで大活躍した投手がいます。将来を担う多くの若者を含め、多くの人に勇気と希望を届けてくれましたが、それをお手伝いしたのは整形外科医です。整形外科医は、患者さん本人を治すだけでなく、その先のたくさんの人々にも影響を与えることのできるとてもすてきな仕事だと思っています。
本当は手術せずに治したい…
これまで様々な病院で多くの患者様の手術をさせていただきました。そこで感じたのは、決して患者さん全員が手術を望んでいるわけではないということです。私自身もそうですが、できれば手術はやりたくありません。そう滅多にはありませんが、手術はどうしても一定の確率で合併症が起きます。手術しなくても何とかなるのであれば、絶対にそっちの方が安全だからです。
ですが、強烈な痛みがある場合、その痛みを長い期間耐え抜くことはとても難しいことです。精神的にもまいってしまいます。このような状況を改善する一つの方法にブロック注射があります。ただし、痛みが強い場合は、この注射を何回も繰り返し行わなければなりません。症状が強いときは、1、2週に1度くらいご来院いただかなければならないこともあります。しかしとても混雑している大きい病院では、どうしても次の診察は1~3ヵ月後と間が空いてしまいます。ブロック注射の治療効果も上がりませんし、強い痛みのため精神的にもまいってしまいます。短期的に繰り返し行うことができれば、多くの痛みは著明に改善します。しかし、間が空くことで 痛みを耐え抜くことができず、手術を余儀なくされる。そのような患者様を多く診てきました。
当院の特徴
当院では、まず可能な限り手術をしない方向で状況を改善することを優先いたします。そのために、可能な限り効率的に診察を行うよう努力しています。
まず、検査ですが適切なブロック治療を行うためには、適切な診断が必要です。診断が間違っていたら、その後の治療がうまくいくはずがありません。そのため、速やかに様々な画像検査を受けていただきます。当院は、近くにMRIやCT検査をしてくれる専門の検査機関がいくつもあります。また、南武線の中野島駅は目の前です。そうすると、例えば午前中に診察に来ていただければ、その日のうちにMRIやCTが可能です。午後には診断がつき、そのままさっそくブロック治療が開始できます。しかし、大きな病院ではまず検査の予約を取り、ブロックをするためにさらに検査技師さんを集めないといけません。特にMRIは、1~2週間待ちはざらです。その後、診察と説明を受け、ブロック注射はそれから行うことになります。治療を開始するまで、とても長い期間待たされてしまいます…。その間に痛みはさらに強くなり、頑固になるわけです。そうなると、本当は効くはずのブロックもなかなか効かなくなります。痛くてつらくて病院に来た患者さんが、検査までの時間をただお待ちいただくのはとても心苦しく思っていました。
当院では、このような待機期間がほぼありません。“とにかく受診から注射までが早い!” 常にそういう診療を心がけています。また、痛い時にすぐ治療することで、多くの痛みが本当によく改善してくれます。開院して2年間、これまで大きな病院で診てきた“頑固な痛み”は本当に少ない印象があります。そのため、疼痛コントロールでは、この“スピード感”が、何よりも大切だと 改めて感じているところです。そして患者さんからいただく「ありがとう」はわれわれにとって最高のご褒美です。また、ブロック療法を適切な診断のもと早期に行うことができれば、多くの場合で手術を回避することが可能です。これは医療経済的にもとても良いことだと思っています。
治療内容について
特に何か特別なことを行っているという意識はありません。最も一般的な王道といわれる治療を、適切に、丁寧に、そしてスピーディー に行うことだけを心がけています。
当院で行っているブロック療法は、主に仙骨硬膜外ブロック、神経根ブロック、仙腸関節ブロック、上殿皮神経ブロック、トリガーブロックです。これらは、脊椎外来を行っているドクターであれば、どなたも簡単にできる一般的な治療です。また、膝や肩関節など様々な関節注射も行っていますが、これらもごく一般的な治療です。やや特徴的なのは、股関節に対しても速やかに関節内注射ができることかもしれません。股関節痛の一部は、腰椎由来です。ただし、股関節自体が痛みの原因であることもあり、その判断を行うために一部の患者様は股関節の関節内注射が必要になります。しかし、私が勤務してきた施設では、一般的に股関節注射はなかなか普通の診療では行わない先生が多かった印象があります。当院では、この鑑別も容易に行うことができます。この点は当院の特徴の一つと言えるかもしれません。
また、リハビリ(理学療法)にも力を入れています。当院のリハビリスタッフは、長年日本のU12サッカーチーム代表の専属トレーナーを務めてきました。彼が中心に、その技術のノウハウを後輩たちに惜しみなく伝授してくれています。また、当院には定期的にリハビリ界でも大変御高名な先生方が応援しに来てくれています。皆様もご存じのスポーツ界のスーパースター達を何人も治してきた凄腕の先生方です。彼らが、当院常勤スタッフに定期的にレクチャーをしてくれます。この恵まれた環境で、当院リハビリスタッフはぐんぐん力をつけてきました。そんな当院自慢のリハビリスタッフとも連携し総合的なアプローチができることも、当院の特徴の一つかもしれません。
ブロック療法で大切なこと
ブロック療法を行うにあたっては、診断が本当に重要です。ちゃんと診断がついて、痛いところに適切にお薬が届けば、ほぼ大きな変化を実感いただけます。また、痛みの原因がはっきりすれば、“ここが痛みの原因なんだ!” とそれまでのもやもやが晴れて、とても安心していただけます。しっかりと診断が付くことで、おそらく治療に対してとても前向きになれるのではないかとも思います。
また、ブロック療法を行う際に心がけていることがあります。それは、なるべく痛み少なく注射することです。特に仙骨硬膜外ブロックや神経根ブロックは、注射をする先生ごとにやり方が大きく異なります。これらのブロックは、これまで勤めていた病院でとても多くの経験を積みました。そのため、注射のスピードと正確性にはとても自信があります。以前勤めていた病院で、レントゲン技師さんに “神” と呼ばれていたことがあります。それくらい、素早く行うことができます。開院後も研鑽を積みましたので、いまではさらに痛みを少なく注射することが可能になりました。
(ブロック注射の具体的な流れに関しては、HP内の 『ペインクリニック』のページをご参照ください。)
院長の診察スタイル
当院では、より効率的に、最小限の検査と診察で最大限の成果をあげるために、1回1回の診察はポイントを絞って、来院回数を増やしていただくことで治療効果を上げていく方針をとっています。これは、繰り返し治療経過を伺うことから得られる情報の重要性をとても痛感したためです。
開院後、ご来院いただく患者様も徐々に増え、一人ひとり時間をかけてゆっくり診させていただくことが難しくなってきました。これはとてももどかしいことではありますが、一度の診察で時間をかけてゆっくり診察するより、少しずつ治療内容を変え、短期的に再診いただき治療経過を判定させていただく方が、実はより多くの情報を得ることができるということが分かりました。これは、次回再診までの期間がとても長い大きな病院に勤務していたときにはなかなか経験することが出来なかったことです。これも、開業することで得ることのできた大きな経験です。繰り返し診させていただくことで、診断精度はより上がります。当院には大変優秀な看護師が2名いますが、二人とも 「こんなにみんな良くなるものなのですね!」と驚いているくらいです。また、私の方から十分に説明ができない場合は、この二人の看護師が私の代わりに懇切丁寧に説明をさせていただきます。お薬や治療方針の説明は、私だけでなく常勤の優秀な看護師2人もほぼ同様に行えるように、常日頃から十分に時間をかけて勉強しているからです。
時々、『先生が忙しそうで話したい事が話せない』というお声もいただきます。医師に相談がしづらいと感じている方は、よろしければ、ぜひ看護師に声をお掛けください。私の代わりに、しっかり時間をとってお話を伺い、必要な情報は看護師から医師に情報共有させていただきます。当院では、スタッフ全員の力で患者さんの不安を少しでも解消できたらと思っております。
各分野の専門の先生方による特別な診察
あと、当院では専門分野ごとにその分野を専門とする医師の診察を受けることができます。現在は、脊椎・足・手・骨粗鬆症・スポーツ整形外科の専門の先生方が定期的に応援に来てくれています。主に関東労災病院、東京大学附属病院や参宮橋脊椎外科病院などで専門外来をされている先生方なので、わざわざそのような大病院に行かなくても専門的な治療を受けることができます。特にスポーツ整形外科の先生は、サッカーで川崎市を代表するJ1のフロンターレを長年支えてきた先生ですので、まさに地元密着型の治療だと思っています。さらに当院での治療が難しい場合は、大きな病院でこれらの先生方に引き続き診ていただけますので、術後の管理も含めシームレスな治療が可能です。担当となる先生の人となりをよくご存じいただいた上で手術に臨むことができますので、ご不安なく、安心して治療に専念いただけるのではないかと思います。そのことも大きなメリットだと思います。
もちろん、どの先生も一般的な整形外科診療も可能です。当院に来ていただいている先生方は、皆とても素敵な先生方なのでどの先生に当たっても大丈夫です。ただし、それぞれの診察スタイルは若干異なりますので、ご希望があれば、診療時の雰囲気などで先生を選んでいただいてもかまいません。
先生方のご専門、専門外来の日時は、トップページの “今月の診療予定はこちら“ をご覧ください。
当院の理念
私たちのクリニックは、「Safety」「Reliability」「Professionality」「Responsibility」「Happiness」「Social contribution」という診療理念を持っています。具体的には常に安心安全な医療を提供し、地域の人たちから信頼される施設、人々であり、プロであり続け、一つ一つの行為に責任を持ち、スタッフ、患者さん、家族の幸せを追求し、そして地域社会に根づいていこうということです。
それをかなえるために、クレド(行動指標)もつくっています。それは丁寧な対応、環境の整備、地域貢献、スタッフ間のコミュニケーションを持つこと、そして向上心と柔軟性を持つことです。とても良いスタッフに恵まれて、この2年でかなり理念も浸透してきたと思います。
どのスタッフも「患者さんを治療する」ということに関して、プロフェッショナルな自覚を持っていてとても一生懸命です。また、当院では仕事だけでなく、研修旅行やイベントを企画して、みんなで楽しみながらスタッフ間の良好なコミュニケーションを取るように心がけています。患者さんを幸せにするためには、まずはスタッフが幸せでいることが重要だと思うからです。
当院では全員の力で、少しでも多くの患者さんにより満足していただき、より多くの痛みが取れるように、専門性を高め、居心地の良い空間をつくっていきたいと思っています。新しいものもどんどん取り入れ、地域医療に貢献し、少しでも良い医療を提供していきたいと思っています。
関東労災病院、川崎市立多摩病院、聖マリアンナ医科大学、参宮橋脊椎外科、東京大学をはじめ、多くの専門施設の方とも横のつながりを構築しています。当院で治療しきれない方に関しては、専門病院へご紹介させてもらいます。いつでもお気軽にご相談ください!